髪は不思議なものだと、髪を仕事にしていながら思います。
強いようでいて、弱かったり。
繊細であるのに、4000年以上もそのままであったり。
一般には、髪は湿度というか水分を与えたほうが、良いと思って
いる方が、多いように思います。
美容師の方でも、勘違いをしている人もいるので、一般の人の
6割は、水分補給を髪にするほうが良いと思っているようですね。
健康な髪は、内部に水分を溜め込んでいて、12%程度の水分量を
保持しています。
髪がダメージしてくると、髪の水分量が10%以下に落ちてきます。
この状態になると、髪表面のキューティクルが剥がれてきて、内部の
タンパク質の流失が始まります。
こうなってくると、髪の水分量が減り、髪は乾燥してきます。
このような状態になっていると、実際には水分を与えることではなく、
擬似キューティクルの皮膜を整えることと、疎水性タンパク質+親水性
タンパク質を加えることになります。