ヘアカラーのこと

ヘアカラーのこと
ヘアカラーのこと

今日は、お客様にお答えした専門的なことを書きます。
ECショップ パール&パステルは、ヘアカラー剤を販売していますから、
当然のように、お客様から色選びとか、ヘアカラーの仕方とか、ヘアカラー
で注意することの質問があるのです。
技術的なことと商品の成分に関することがあるので、ほとんどの場合は
ボクがお答えしています。
今日の質問は、化粧品メーカーによる発色の違いについてです。

美容室では、知っていて当たり前のことですが、化粧品メーカーの講師の
先生も技術者レベルによって内容も違います。

ECショップ パール&パステルでの、酸化染毛剤はフォードとパイモアを
扱っています。

化粧品メーカーのヘアカラー剤によって発色が違ってくるのは、染毛剤の
種類と割合によって発色が違うということです。

酸化染毛剤は、直接染料、色素中間体、カップラーという染料があります。
メーカーによって、直接染料、色素中間体、カップラーの染料の比率が
違い、色の発色に違いがあります。
直接染料は染めた直後に鮮やかに染まる、という特性がありますが、褪色が
早いので彩度が弱くなりやすいという欠点もあります。
では、色素中間体、カップラーはヘアカラー直後の色の鮮やかさには欠け
ますが、色持ちが良いという特性があります。
これらの特性をミックスして、酸化染毛剤は作られています。
私もメーカーのヘアカラー剤の特性を理解している訳ではないので、実際に
染めてみて、発色度と褪色を確認する方法以外にはないと思っています。

フォードは、直接染料の割合が多いので、ターゲットカラーに近い、鮮やかな発色を
します。ですから慣れてくるとイメージしているカラーが出来ますね。
私の場合は、ヘアブリーチをしているので、画用紙で例えると、白の画用紙に色を
つけるので、狙っているカラーが出しやすいですね。
色素中間体、カップラーの割合が多いメーカーは、酸化によって色が変化します。
色素分子量が大きいために、髪のコルテックスからの色素流出が少ないので、
褪色が少ないのです。

パイモアはフォードに比べ、色素中間体、カップラーの割合が多いのです。
色素分子量が大きいということは、コルテックス内の親水性タンパク質がはじき出され
ダメージすることが考えられます。
ということで、キューティクルをあまり開かない弱アルカリにすることによって、親水性
タンパク質の流出を減らすようにしています。

このような専門的なことは、美容師さんも知らない方が多いです。
各メーカーの薬剤の成分を調べたり、実践することによって覚えていくことです。



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