企画会社の方とか、タウン雑誌の営業の方と打ち合わせ
するのですが、パリはディズニーランドという話をすると、
それは、どういう意味ですか?と聞かれたりします。
パリはディズニーランドと同じで、何回も行きたくなってしまう
ものなのです。
ディズニーランドは嫌いという方もいるのですが、旧パリには
それだけの魅力があります。
ボクはパリに4回ほど観光で行っているのですが、過去の3回
では、感じなかったことです。
2年前の2月にケラスターゼ研修で、パリの招待旅行がありま
した。
ル・グラン という高級ホテルに宿泊させていただいたのですが、
朝の6時に散歩に出かけました。
1時間ほど、散歩していて違和感を感じました。
何か違うけど、何だろうと思ったのです。
ハッと気が付きました。
その時、今まで思っていなかったことが、なるほどと理解すること
が出来ました。
旧パリ市内は、皇帝ナポレオンが作った街だそうです。
今では、年間の観光客が4000万人を超えるということを、ガイド
さんが教えてくれました。
200年前に、皇帝ナポレオンが作ったパリは、200年前と
その姿を殆ど変えることなく、現在に至っています。
つまりパリにいるのは、ディズニーランドと同じように、観光客と
お客様にサービスを提供する人たちだけなのです。
だから、朝の7時になろうとしているのに、サラリーマンの通勤がなく
市内は静寂としているのだ。
食料品のスーパーもなく、生活をするのに必要な店舗がないのは、
この街には、必要がないということなのだ。
どんどん分かりました。
そこには、新しい建物もインフラもなく、昔ながらの街の風景しかあり
ません。私が30年に訪れた時と同じです。
この 変わらない ということが、売り になることを、フランス人は
知っていることに、なんと賢い人たちだと思いました。
新旧を混在すると、いろいろな問題が起こってしまいます。
古いものをそのまま残すことによって、コストが掛からないことになり、
新しいものは、新しいシステムで構築していくことが、うまくいきます。
古い建物を壊して、新しく建て替えることは、ナンセンスだという
ことが、彼らの考え方なのです。
良い物は、いつの時代でも、その価値があるのです。
ブランディングの極意は、 売る のではなく、 売れる のだと理解
出来ました。